Jan 05, 2015

商事始め式社長挨拶

本日行われました当社商事始め式における、社長:倉本博光の挨拶です。

明けましておめでとうございます。
まずは日本をはじめ世界の当社グループの皆さんと、新しい年をつつがなく迎えることができましたことを慶びたいとともに、日々の皆さんの努力に感謝したいと思います。

<2014年の振り返り>

 2014年は、米国経済は回復基調となったものの、日本では緩やかな景気回復ながらも消費増税以降は個人消費が落ち込み、欧州では経済低迷に底打ちを感じられるものの現地通貨安やウクライナ情勢などの懸念材料もあり、本格的な回復には至らず、また中国を始めとする一部アジア地域の経済成長に減速傾向が見られるなど、世界全体としては必ずしも楽観的な市場環境ではありませんでした。このような環境下、当社はこれまで取り組んできた販売拡大を更に推し進めるとともに、業務改革プロジェクトをグローバルで深化させてきました。海上事業では取扱物量が一部地域で目標に達しなかったものの、航空事業は日本発を中心に回復基調で推移しました。ロジスティクス事業はアジアを中心に新倉庫を竣工するなど、積極的に展開したことで販売は順調に拡大しました。また、本年度新たに始まった中期経営計画の中で、重点地域として位置付けているトルコにおいて、基盤強化を目的としたM&Aを統合後初めて実施しました。この他、ミャンマーでは将来的な需要を見据えて法人を設立し、営業を開始しました。今後も各国・各地域で必要に応じてこのような投資を積極的に行い、事業展開を推進し、販売を強化していく方針です。

<中期経営計画>

 中期経営計画「GO FORWARD, Yusen Logistics -Next Challenges-」が昨年4月よりスタートしました。前中期経営計画での取り組みを更に深化させ、「飛躍」へ向かって順調に滑り出していると実感しています。2010年に統合し、その後、各地・各部署での「融合」に想定以上に時間がかかり、飛躍までには至りませんでしたが、グループ一丸となって取り組んだ結果、本年度の上半期は業務改革プロジェクトの推進も加わり、営業収益の伸長に加えて営業利益・経常利益・純利益のいずれも前年同四半期比で2倍強となり、上方修正する結果となったのも皆さんの尽力によるものです。改めて感謝します。
 中期経営計画では成長戦略・業務改革・戦略的投資を3本柱に、物量拡大や業務改革による利益率改善を推進し、最終年度の2016年度には海上貨物85万TEU、航空貨物37万トン、営業収益5,000億円、営業利益120億円を目指して取り組む計画となっています。以前から申し上げていますが、この物量拡大は、当社がグローバル総合物流企業として世界で互角に戦っていくためには必ず必要な数値目標です。この目標達成は決して容易なものではありませんが、皆さんの誠意・創意・熱意を集結し、総力を挙げて取り組み、長期目標である「世界TOP5、アジアNo.1」へ向けて邁進していきましょう。

<2015年に向けて>

 2015年は、日本、米国での物流市場の回復基調を追い風にして、各政策を推し進めていきます。東南アジアでは一部の経済に減速感が見られますが、ASEAN経済共同体(AEC)発足が予定されるなど、当社にとっては更なる拡大が期待されます。欧州については域内の経済が急速に回復してくるとは言えず、大きな進展は困難かもしれませんが、ボトムは脱出した印象なので、損益の改善を引き続き図っていきます。
 前中期経営計画で始めた業務改革プロジェクトをより深化させ、業界トップクラスの業務効率とオペレーション品質の向上と継続を目的に、グローバルBPM部を昨年10月に新設しました。全社の業務プロセスを可視化・標準化・平準化し、精度の高いオペレーションと物流情報を提供することで、他社との差別化を図り競争力を強化していくために、今年は 本格稼働します。併せて、既に取り組みを開始しているグローバル人事を推進し、適材適所の配置による業務効率化も図っていきます。
 2015年も引き続き各事業部での物量拡大への取り組みを積極的に継続していきます。海上・航空事業では世界トップクラスのフォワーダーになるべく、中期経営計画で掲げた Ready-Madeプロダクツを強化し、グローバル顧客へのセールスを拡大していきます。ロジスティクス事業では品質向上と同時に資産の効率的な活用を行い、収益性向上に取り組みます。成長産業と新興市場への総合物流サービス(Tailor-Madeサービス)の展開も図っていきます。これらを通して、グローバル市場における「郵船ロジスティクスブランド」を確立していきましょう。

<法令順守>

 改めて法令順守についてお話しいたします。競争が激化する経営環境の中、コンプライアンス違反によって受ける企業の代償は極めて大きく、信用・ブランドを失墜させ、企業価値を著しく低下させます。当社にとって、コンプライアンス体制を適切に構築することは、経営の最重要課題のひとつであると認識しています。会社の規模が拡大し、事業内容が多様化するに従い、社会的責任は従来以上に重みを増しています。既に各種研修を実施していますが、一過性のものではないことを社員一人ひとりが十分に自覚して、法令順守を心掛けてください。

<結び>

 最後に、当社は今年2月に創立60周年を迎えると同時に、10月に統合して5周年を迎えます。この間、当社を取り巻く市場環境や顧客ニーズが大きく変化する局面もあり、決して平坦な道のりではありませんでしたが、先人、先輩の努力により、さまざまな困難を乗り越えて今日の礎を築いてきました。この歩みを止めることなく、この節目の年を機に更なる真の「飛躍」へ結び付けようではありませんか。皆さんと共に常に次なるチャレンジ(Next Challenges)に取り組み、新たな軌跡を築いていきましょう。
 皆さんとご家族のご健康とご多幸を心より祈念して新年の挨拶と致します。