Jan 06, 2014

商事始め式社長挨拶

本日行われました当社商事始め式における、社長:倉本博光の挨拶です。

明けましておめでとうございます。

<2013年の振り返り>

 2013年は、日本や米国経済に回復の兆しが見え始めましたが、欧州経済の低迷は長期化し、また中国をはじめとする一部アジア地域や新興国の経済成長は鈍化傾向が続きました。このような環境下、全般的に荷動きは鈍く、世界的に物量は伸び悩みました。わが社も、航空、海上、コントラクト・ロジスティクスの3事業は共に苦戦を強いられ、特に航空事業は生産拠点の海外移転が進んだ日本を中心に厳しい状況が続きました。

 2013年度は中期経営計画の最後の年であり、「飛躍」に向かって高い目標を掲げ、皆で一歩ずつ前に進んできましたが、未だ「融合」の途次と認識せざるを得ません。同じグループ会社であっても別会社として歩んできた2社が、人の意識や組織レベルでの真の「融合」に至るには、思っていた以上に時間がかかり、容易ではありませんでした。3年が経過した今、徐々に目指す方向への手ごたえを感じてきています。この手ごたえを真の「飛躍」へと繋げていきたいと、強く思っています。

<新中期経営計画>

 2014年4月から始まる新中期経営計画においても、航空、海上、コントラクト・ロジスティクスの3事業を柱として、事業の拡大を更に進めていきます。具体的な政策については今詰めているところですが、わが社の成長戦略の基本方針に変わりはありません。現行の中期経営計画で掲げた海上輸出100万TEU、航空輸出50万トンという目標はわが社が世界で互角に戦っていくために近々達成しなければならない物量です。しかしながら、世界経済は回復傾向が見られるとはいえ、欧米の個人消費の回復時期や米国の量的緩和政策の縮小規模とそれによる新興国への影響など、今年も世界景気には依然として不安要素があります。このため、今後の国際物流市場の見通しと、この3年間で見えてきたわが社の課題と体制固めに要する時間などを考慮し、新中期経営計画ではより実態に即した目標数値としたいと考えています。

<2014年に向けて>

 昨年は11月にカンボジア法人を開業しました。今年度中にはミャンマー法人も開業する予定で、アジアの主要国が自社ネットワークでつながります。この自社ネットワークを最大限に生かして、今年もアジア発欧米、イントラアジアの物流など成長著しいアジアでの拡販を積極的に行っていきたいと思います。東南アジアは長年の実績とノウハウにより、わが社のプレゼンスが高い地域の一つですが、他社に先んじてコスト競争力のあるサービスを提供できなければ、その優位性が保てなくなります。航空・海上フォワーディングや、域内での調達物流、拡大する消費市場に対応する域内輸送網など、市場のニーズにいち早く応えることが重要です。これまでに蓄積したノウハウと同地域で業界最大級に展開する自社ネットワークを利用したわが社にしか出来ないアジアを面でつなぐ付加価値のあるサービスの構築を急ぎましょう。
 また、海上事業では、仕入れ環境の改善と拡販の成果が表れてきていますが、今年はLCLサービスの販売を強化し、グローバルで取扱量を更に伸ばしていきたいと思います。
 コントラクト・ロジスティクス事業においては、まずは持っている資産を最大限に生かして収益をあげる土台を作っていかなければなりません。

<グローバル化>n

 グローバルでは、この3年間に取り組んできた産業別での営業をさらに進め、地域、個社を超えたネットワークでの総合開発営業を推進していきます。営業部門では、一人ひとりが世界をフィールドに総合物流サービスを売っているという意識を忘れず、引続きプラスワン営業を心がけて下さい。
 今年も国内外中堅営業スタッフを対象とした総合物流営業のプロを育成する研修を行い、グローバルで活躍できる人材の育成に努めます。この他に、グローバルベースでの人材交流を進めていきたいと思っています。既に小規模ではありますが、海外法人間の人材交流が始まっており、営業面で成果があがっています。グローバル企業が各国で増加している現在、効果的な営業を行うためにも、グローバルベースで人材を管理し、多国間での交流を実践していくことが重要だと認識しています。これは営業部門に限らず、コーポレート部門においても同様です。皆さん一人ひとりの意識改革と人材交流で、社内のグローバル化を進めていきたいと思います。

<業務改革プロジェクト>

 2013年に立ち上げた業務改革プロジェクトについて、改めて皆さんにお願いします。この取り組みは単にコスト削減といったものではありません。わが社の成長戦略を支える競争力を実現するための構造改革や業務の効率化を意図します。統合で一時的に膨らんだコストはもちろん、重複している業務やこれまでのやり方を改めて見直し、将来に寄与する改革・効率化を通じてコスト競争力向上を目指すものです。ここが正念場と思って、皆で一丸となって取り組んでいきましょう。

<結び>

 皆さんにとって、これまでの3年間は新たなチャレンジに向けて走り始めた時期であったと思います。そして、これからの3年間は「郵船ロジスティクス」が、大きく変革し、真に「融合」を成し遂げ「飛躍」していく期間であると信じています。