Nov 12, 2015

農産物の海上CA輸送技術"Maxtend"販売開始

 郵船ロジスティクス株式会社(社長:倉本博光)はリーファーコンテナのCA(Controlled  Atmosphere)化技術"Maxtend"で、輸送サービスの提供を開始します。Maxtendを開発したオーストラリア三菱商事と契約を締結し、当社は同技術によるCA輸送サービスを提供できる日本で唯一の物流企業となります。リーファー輸送より高い鮮度保持品質で、航空輸送より低コストな輸送手段としてCA輸送市場を創出し、日本産農産物の輸出促進を図ります。

 Maxtendは、輸送前にリーファーコンテナへ窒素ガスを注入、専用機器を装着し、輸送中の酸素濃度管理を通じてコンテナ内を最適な大気組成にすることで農産物の鮮度保持効果を高める技術です。従来のリーファー輸送ではコンテナ内を冷凍・冷蔵状態に置き農産物の呼吸と代謝を抑制し鮮度を保持しますが、Maxtendを設置したリーファーコンテナはCA化され、その鮮度保持効果は倍増します。

 今年7月、群馬県の青果物卸売販売の株式会社藤生が農産物を日本からシンガポールに出荷した際に日本で初めてMaxtendを使用し高い鮮度保持効果を確認しました。輸送日数は17日間、約30品目の農産物を輸出し、品質面ではリーファーコンテナの輸送と比べて大幅に改善されるとともに、輸送コストは航空輸送に比べ半減しました。

 新サービスは東京港、横浜港発で提供を開始し今後は日本各地の主要港でのサービス展開を視野に入れています。同サービスの提供により、従来海上輸送ができなかった品目や航路の輸送需要に対応します。また、輸送コスト削減による輸出農産物の価格競争力の強化と輸送品質の向上を図り、日本産農産物のCA輸送市場を創出します。

 当社はグループ中期経営計画"GO FORWARD, Yusen Logistics -Next Challenges-"の営業戦略で、物流技術を活用した総合物流営業を推進しています。今後も輸送サービスと物流技術を組み合わせ、お客様の物流最適化を図ります。

 

 コンテナへの窒素ガス充填作業

 コンテナに設置されたMaxtendコントローラー

 Maxtendコントローラー

 Maxtendで輸送した桃をシンガポールで販売